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2022年度 社長安全メッセージ

2022年06月03日
ご安全に!
 
 本日は「全社安全デー」です。休日の関係で本日に安全デーを設定しておりますが、2010年6月4日に当社の社員が業務中の事故で亡くなられました。以降毎年6月4日を全社安全デーとして「自分たちの普段の仕事が、一瞬の事故によって人生を奪うことになり、会社としても大切な人材を失ってしまうということを、各自がもう一度しっかりと胸に刻み、こうした痛ましい事故を二度と起こしてはならない」と全社で誓い合う一日としております。
 
 さて、今月は「6.4全社安全デー」に合わせた安全月間です。この期間中の6月21日開催の株主総会で社長が交代致しますので、私からの安全メッセージは今回が最後となります。ここ数年、新型コロナウイルスの蔓延・部品不足による生産の急減産・物流混乱による緊急応援対応など、色々な変化が作業現場で発生しております。皆さまには大変ご苦労をお願い致しておりますが、安全管理面で最も注意すべき点の一つが「作業の変化点」に気づいて対応できているか?ということです。 
 会社を取り巻く外部環境は大きく変化しており、基本的なコロナ感染対策だけでなく様々な変化が作業現場で発生しているはずです。これまでの安全活動では、「新安全柵」の100%設置を目標に安全対策を進めてまいりましたが、新安全柵の設置そのものも作業の変化点であります。また、収益対策・体質改善に向けて会社が進めている新規拡販活動も新しい商品の受注という大きな変化点が発生しております。
 これまで安全メッセージの中で<仕事の中の「気づき」>についてお話しておりますが、まさにこの変化点に気づき予防改善することが重要です。なかなか改善しない昨年までの安全成績の災害を振り返ると、主に発生原因に「四つの気づき」がありました。①安全柵内作業時に機械を稼働させる作業の確認不足、②新規拡販などで生じる新しい作業での作業手順確認不足、③非定常作業時の作業環境の確認不足、④重量物移動に関する作業改善不足、の四つです。事前に「こうして改善しておけば・・」「こういうルールがあれば」加えて「そのルールを守っていれば」ということで対策を検討・実行戴きましたが、再度現場作業の実態確認を行い、対策の確実な実行と定着・横展開をお願いします。
 生産現場に限らず事務所の作業環境も含めて集中的に安全パトロールを実施し、加えて連続した作業動線の中で「新たな気づき」と改善に努めてください。「事前の気づき力の発揮による予防改善」と「決められたルールの誠実な実行」。その繰り返しによる安全成績の向上こそが、私たちが目指す「100年企業」への確かな礎となります。
 
 最後になりますが、故人のご冥福を心よりお祈りいたします。

 
              2022年6月3日
                          代表取締役社長 牧ケ野 孝